知って得する、うつや双極で失業した時のハローワーク手続きと失業手当のもらい方
得するうつや双極(精神疾患)で失業した時のハローワークの手続き
うつや双極性障害などの、精神疾患で離職するケースは増加しています。
うつ病などのメンタルヘルス不調を理由に退職した労働者(受け入れている派遣労働者は含まれない)がいた事業所の割合は6.7%と厚生労働省から平成30年の結果として発表されています。
失業した際に、ハローワークでの手続きが必要となりますが、その手続きの仕方ひとつで、失業手当のもらい方がお得になったりします。
これは、ハローワークのHPを読み尽くさないと行く前にはわかりませんし、ハローワークの職員の方は教えてくれません。
ここでは、うつや双極性障害などの精神疾患を理由に退職した人の、お得な手続きをご紹介します。
うつや双極性障害で障害者手帳を持っている時のハローワークの手続き
うつや双極性障害で障害者手帳を持っている場合は、ハローワークの手続きを2段構えにするとお得になります。
離職票を提出するときは、障害者として提出し、ハローワークカードはオープンとクローズドの2つを発行してもらうようにすることです。
障害者として失業手当を受けると受給期間が3倍以上になる
まず、離職票を提出して失業手当を受ける手続きをする際に、障害者とそうでない場合何が違うのかというと、失業手当の受給期間が最大の差(お得ポイント)になります。
障害者の場合は最大300日の失業手当を受け取れますが、一般は90日です。
さらに、職業訓練を受けた場合は給付期間が延びることもあります。
障害者として失業認定を受けると認定日までの活動実績が1回になる
また、認定日までに活動する回数も障害者は1回、一般は2回です。
障害者の場合認定日に職業相談をハローワークで行えば、実績が1回とカウントされるので、ハローワークに通う回数が最低限になります。
ハローワークが遠方にある場合は結構大きなポイントですよね。
障害者のハローワークカードの作り方でお得になる
ハローワークで求職活動を行う際に、障害者で離職票を受理されると障害者枠のハローワークカードが発行されます。
ハローワークカードは、主に職業紹介を受けるときに必要です。これを一般枠でも受けれるようにしてほしいと、ハローワークに頼めば一般のものも発行されます。
そうなると、オープンとクローズド両方の求人に応募することができるようになります。
離職理由の説明によっては失業手当をお得にもらえる
最後に、離職理由によっては失業手当が早く給付されるということを聞いたことがあるかもしれませんが、これもお得になる方法があります。
よく、会社都合に変更するというものがありますが、人によっては休職が長引いたあとの退職は、本人が辞表をだして退職と事前合意している場合もあります。
履歴書に「会社都合」とあると、それだけでよくない印象を持つ人が少なくありませんが、一度会社都合にした経歴は嘘をつくことができなくなります。
失業手当の給付日数だけで、ハローワークで離職理由を会社都合に変えると後悔する場合があります。
それを回避する方法は、離職理由を「体調不良で働けなくなった」と事実をハローワークに伝えることです。
離職コードを自主退職にしながら(履歴書も自主退職)、失業手当の給付日数を会社都合と同等にすることができます。
まとめ
精神疾患で失業した場合には、ハローワークの手続き次第でお得にすることができます。
いくらお得にする方法があるといっても、もちろん、嘘をついてはいけませんし、手続きは個々のケースによるので、ハローワークの窓口でよく確認してください。