みんな悩む、双極性障害の家族の理解と接し方
双極性障害は家族に伝える必要があり理解もほしい
双極性障害と診断された場合、家族に伝える必要があります。
病気で仕事を休職せざるを得ないという生活の面もありますし、治療する上では家族がどう関わっていくかで変わる部分が大いにあります。
今まで普通にできた、寝る起きる、食事をとる、そういった生活の基本ができなくなることもありうるのが双極性障害です。
そのような状況で、特に同居する家族の接し方は治療に大きく影響しますl
悩める双極性障害の波と家族の接し方
双極性障害は気分の波がある病気です。
よく、「あがってる」「さがってる」という言い方を患者同士ではしますが、気分が上がりすぎ(躁状態)、下がりすぎ(うつ状態)があります。
うつ状態のときは動くことができない、考えもまとまらないという時があり、躁状態の時は頭が回転しすぎていて色々思いつく、買い物をしまくるなどの症状があります。
怖いのは、躁状態は元気だからいいのでは?と見過ごされることです。
双極性障害は波があるので、躁状態のあとにはうつがきます。
その時に躁状態の時にしてしまった大きな買い物や、人を傷つけたことなどのしっぺ返しをくらい立ち直れなくなることもあるのです。
双極性障害については下記本がセルフケアや周りの人の接し方、説明の仕方もわかりやすく書いてあり、おすすめです。
このような双極性障害の家族への接し方でベストは、「見守る」です。
双極性障害の波の真っ只中にいる状態は、普通だとか健康という状態ではありません。
判断力が低下していますし、バランスを崩してしまっている状態です。
そこで「だらだらするな」「遊びすぎじゃないか」そのように伝えても、届くことは難しいし、逆効果の場合も多々あり得ます。
ただし、躁状態の浪費や人間関係が壊れる発言をしているときに止めること(これは本当に重要です)。
うつ状態の時に生活が規則正しくなるのを、食べれるものを用意して置く、などしてサポートすることは重要だと感じています。
双極性障害の理解が家族から得られない時の解決策は2つ
双極性障害の患者同士で話していてよく話題にあがることが、家族のサポート、という話になった時に理解を得られなくて辛いという話題です。
筆者自身経験したことで、一番身近で接してくれる家族との関係が自分の意思とは離れて崩れていくのはたまりませんでした。
筆者の主治医のアドバイスは、余計なことを言う人(うつ状態の時に「何もしてないダメ人間」など)は、何をしても変わらない。
本を見せて病気や接し方をこうしてほしいと伝えたところで理解ができない。
(女性差別で問題になった、森喜朗を思い浮かべてください)
そこで金銭や手伝ってもらえない不自由を感じても一人暮らしをしたり距離を置くという方法があります。
それが難しい場合には状況を受け入れて割り切るしかありません。
筆者自身はどちらも経験しましたが、結局は自分が選んだことへの割り切りと、家族だから理解してほしいという気持ちを少し抑えることが肝心だと感じています。
双極性障害の家族の理解と接し方のまとめ
双極性障害になったときは、自分の病気を理解することも難しいですし、ましてや家族がそれを理解するのはもっとハードルが上がります。
家族は「見守る」「本当にまずいことは止める」のふたつだけ。
家族の理解が得られない時はまず、「現状を受け入れる」というところが解決の第一歩だと思います。
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