リワークを利用する3つのメリットと最大のデメリット
リワークは精神疾患からの社会復帰をサポートする
リワークは、うつなどの精神疾患が原因で休職している人に対して、社会復帰に向けたリハビリテーションをするプログラムです。
医療機関や地域障害者職業センター(愛知県はこちら)で受けることができます。
リワークは主治医から紹介されることもありますし、病院内にポスターが貼ってあることもあります。
筆者自身、リワークを利用して感じたメリットとデメリットをお伝えします。
リワークの最大のメリットはサポーターを増やすこと
リワークの最大のメリットは、自身を支えてくれるサポーターを増やすことだったと思います。
担当のカウンセラー、リワークプログラムを通じて仲良くなった仲間は、リワーク中以上に社会復帰してからいてよかった、と実感できます。
休んでいることを伝えてもいい、事情を伝えてもいい、それを知っているから戻った後も同じ経験から話を聞いてくれることもある。
プログラム以上に、自分の病気を少しでも話せる、受け入れてくれる、そんなサポーターがいることで、立ち直れたことは何度もありました。
人によるかもしれませんが、リワークの最大のメリットは、病気の自分を支えてくれるサポーターをひとりでも増やせることです。
リワークのメリットは行く場所ができること
休職していると、何をしたらいいんだろう、と思う日がきます。
体が動くようになってきた。医者は図書館で一定時間過ごせというけれど。。
そんなときにリワークはちょうど良いのではないかと思います。
毎日決まった時間に行くことになるので、自分に行く場所ができる。
それだけで生活にメリハリがついて、社会復帰に目が自然と向くようになります。
リワークのメリットは職場へ復帰の意思を伝えらえれることもある
リワークのメリットは、職場へ復帰したいという意欲を伝えることにプラスに働きます。
「ただ療養していたのではなく、復職を前提として毎日リワークに通所し、プログラムを通じて人と共同作業をした」、と言われたら意欲を感じますよね?
さらには、職場との面談に同席してくれるリワークもあるので、自分では伝えづらいことや、会社側も詰まってしまう部分を上手にフォローしてくれることがあります。
リワークには職場への復帰の意思を伝えられるということ大きなメリットもあります。
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リワークのデメリットはプログラム内容が合わないこともあること
リワーク最大のデメリットは、プログラムそのものが合わず、うまく時間と気力を使えなかった場合だと思います。
プログラムは目的を持って決めないと、毎日時間を塗りつぶすだけで前へ進むことができなくもなってしまいます。
筆者の場合は、リワーク施設に見学の依頼をして(ほとんどの施設は見学ができます)、プログラムの相談をしました(見学についてはこちらに詳しく書きました)。
workwithpsychosis-nagoya.hatenablog.com
どの程度のことができるのか、何をすることが必要なのか、内容を持ち帰って主治医や家族と相談して、受けることを決めました。
そのため、人の話を我慢して聞く(朝の会など)とか、ちょっと違った利用方法をしていたかもしれません。
それはそれで役にたちましたし、100%リワークに頼り切らなかったのがよかったと思ってもいます。
リワークは施設やプログラムがあっている(通えそう)ことが前提で、あくまで社会復帰のための方法のひとつにすぎません。
食事をきちんととる、などは自分の力ですし、会社との話は自分が乗り越える課題です。
リワークが全てを解決してくれるわけではない、この最大のデメリットを作り出すのは自分自身です。
これを前提にリワーク施設を探してみると、いいのではないかと思います。
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